ベトナムからの実習生に懲役30年求刑 夫婦殺傷、水戸地裁公判

令和元年8月に茨城県八千代町の住宅で、住人の夫婦を殺傷したとして、殺人などの罪に問われたベトナム国籍の農業実習生、
グエン・ディン・ハイ被告(23)の裁判員裁判が30日、水戸地裁(中島経太裁判長)で開かれ、検察側は懲役30年を求刑した。

検察側は、現場に残された足跡などから、被害者宅に入ったのは被告だけだったと指摘した上で「残虐で極めて悪質。
関係のない別の実習生に罪をなすりつけようとしており、反省していない」と述べた。

起訴状などによると、ハイ被告は元年8月24日、八千代町の住宅で大里功さん=当時(76)=の胸などを包丁で複数回突き刺して殺害、妻の裕子さん(76)の首や腹などを刺して重傷を負わせたとされる。

弁護側は、被告と同居する別の農業実習生の犯行だと主張。被告が被害者宅に立ち入ったのは事実だが、実習生の犯行後だったとしている。

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