「食の安全」問題は中国人の関心が高い分野だが、なかなか解決される気配がないのが現状だ。そんな中国からすると、日本は「食の安全が確保されている」と感じられるという。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本でアルバイトしてみて「日本人の職業モラルの高さに敬服した」と紹介する動画を配信した。

 配信者は、日本在住の中国人女性で、臨時のアルバイトで干し柿作りをしている農家で働いたという。その日の仕事は完成した干し柿を包装する作業だったが、パックに入れる順番や入れ方が決まっており、重さも2グラムの誤差までしか認めないルールだったと紹介し、非常に厳格だったと伝えた。「包装は一番簡単な仕事かと思ったら、一番大変だった」と感想を述べている。

 そして、何より驚いたのが「廃棄処分の干し柿」だったようだ。見た目は何ら問題がないように見える干し柿だが、細菌が検出されたので9箱分を廃棄処分すると説明を受けたという。配信者によると、「売れば数十万円にはなる」そうだが、それでも廃棄するとの決定に「なんて良心的な社長なんだ」と感動した様子で伝えている。

 これを見た中国のネットユーザーからも「なんて誠実なんだ。素晴らしい会社だ」、「日本人の誠実さには敬服する。これこそ匠の精神だ」など、称賛するコメントが多く寄せられた。また、「だから日本の食べ物は高いのか。どれも最高品質なんだな」と納得する人もいた。
https://news.livedoor.com/article/detail/21307253/
 このほか、「これが中国だったら、間違いなく廃棄すべき柿を上等な品として売るね」、「我々の社長はいつになったらこのような良心を持つようになるのだろう」とのコメントもあり、やはり中国の職業モラルは向上が待たれるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)