それはそうと、僕は制服というのが昔から大嫌いだった。高校時代は学生服を着せられて、
あれには本当にうんざりした。全く無意味な事だと思った。
でも僕がいちばん驚いたのは、全校生徒に制服廃止、私服化のアンケートを取ったときに約7割くらいが
「制服のままでいい」と答えた事だった。

これには僕もいささか唖然とした。そうか、日本というのは基本的にとことん制服が好きなんだと思った。
みんなが私服化に反対した一番の理由は
「私服になると服装が華美にになり、競争が生まれて好ましくない」というものだった。
僕はこれが信じられなかった。それはあまりにも管理者的な
事なかれ主義的な発想である。すぐそこに自由があるというのに、どうしてそれを手に取らないのだ?

どうして後戻りなんかするんだ?まず、自由を
手に入れる事、そしてそれを維持するために自分たちで問題を解決していく事。それが我々の世界の原則で
はないのか?
それ以来僕は日本という国を心の底であまり信用しなくなった。今でもあまり信用していない。何か事が
あったらどうなるかわからないぞ、と
いつも肝に銘じている。

村上朝日堂はいほー!