ここでは誰にとっても身近な「レジ袋の有料化は見直すべきか」の議論を取り上げよう。8人の論客たちに聞くと5名が「見直すべきでない」、3名が「見直すべき」だった。

見直すべきと答えた門田隆将氏はこう説明。「主婦層にいろいろ取材したところ、むしろゴミ袋の使用量が増えてるという。今までは1日分のゴミにちょうど良くゴミ袋を買う必要がなかったのが、今は新しくゴミ袋を買わなくちゃいけなくなった。増えてる人が5人中4人だった。」と丁寧に取材したのが面白い。

竹田恒泰氏が例によって細かな解説をする。
「海に流れてしまうプラスチックが問題。ほとんどがインドなど。本来の課題はレジ袋の資源節約ではない。」だから見直すべきとの主張だ。

これに萩谷麻衣子氏が「見直すべきでない」の立場で反論。
「レジ袋を有料化したのは国民の多くが日常的に使うものなので、環境意識を醸成することに目的があった。」啓蒙が目的だったという論だ。

そこに村田晃嗣氏がからんできた。「国民の意識はもう結構変わったと思う。だからもう有料化をやめたっていい。いちばん嫌なのはレジが混むこと。」

「見直すべきでない」と答えた田嶋陽子氏は「単純に日々買い物すると意識する。そういう習慣づけができたのはいいこと。」

竹中平蔵氏も「見直すべきでない」派だ。「私はレジ袋をちょっと極端だが1000円にすればいいと思う。やがて本当にそういう時代が来る。CO 2やプラスチックに対してある程度の税金をかけて抑えようという考え方。レジ袋有料化はカーボンプライシングやプラスチックプライシングの走りなのだ。将来的にそういう世界に私たちは入っていかなければならない。全ての資源について価格が上がっていく方向になる。」

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