自殺幇助マシンがスイスで認可、2022年にも実用化?

<スイスでは昨年、1300人が医師の幇助で自殺を選んだ。
だがこのマシンを使えば、自分自身で死のスイッチを押すことができる>

自殺幇助の用途で設計された可搬型のカプセルが、スイスの医療審査委員会の認可を受け、
2022年にも実用化されるかもしれない。地元スイスのメディアが伝えた。

「サルコ」と呼ばれるこの自殺用カプセルは、
非営利団体「エグジット・インターナショナル」が3Dプリント技術を用いて作成したもの。
スイス公共放送協会(SBC)が開設したニュースプラットフォーム「スイス・インフォ」が
12月6日に伝えたところによれば、物議を醸すこのカプセルが、法的な審査に合格したという。

スイス・インフォの報道によると、同国では、
医師に処方された液体のペントバルビタール・ナトリウムを体内に取りこむ方法で、
2020年におよそ1300人が自殺幇助により命を絶ったという。
こうした自殺者は、薬剤を取りこんでから2〜5分以内に眠りに落ちるが、
サルコは、管理下で薬剤を摂取する方法ではない選択肢を提供する。

この装置を考案したエグジット・インターナショナルのフィリップ・ニチキは、
スイス・インフォでサルコについて次のように説明している
(なお「サルコ」とは、古代ギリシャとエジプトで遺体を納めるのに用いられた石棺にちなんだ名だ)。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/2022-9_1.php