海上自衛隊の新型3900トン「もがみ型」護衛艦4番艦「みくま」が命名・進水――中国の海洋進出にらむ

12/10(金) 10:11

海上自衛隊の新型3900トン型護衛艦(FFM)である「もがみ型」4番艦の命名・進水式が12月10日、三菱重工業長崎造船所(長崎市)で行われた。「みくま」と名付けられた。
同造船所での海上自衛隊艦艇の進水式は今年6月の「のしろ」以来。

「もがみ型」は、軍事力増強を続ける中国の海洋進出をにらみ、全長1200キロに及ぶ南西諸島を中心に日本の海上防衛の一翼を担う次世代の多目的フリゲートとなる。
2022年には既に進水済みの1番艦から3番艦の3隻が次々と就役する予定だ。将来的には22隻を建造する計画となっている。

●艦名は三隈川に由来
海上幕僚監部広報室によると、艦名は筑後川本流上流部分の一部(大分県日田市付近)を流れる「三隈川」に由来する。
三隈川は、日田市から下流の都市部への木材輸送などに使用されたほか、神事や観光祭の会場として親しまれている。
艦名は海自の部隊などから募集し、各種検討を踏まえた結果、岸信夫防衛相が決定した。

この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の最上型重巡洋艦「三隈」、ちくご型護衛艦の3番艦(1997年除籍)に続き、3代目となる。

https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashikosuke/20211210-00271776