中四国地方最大規模の商店街、本通り商店街(広島市中区)をスケートボードに乗って走行したとして、広島中央署は10日、西区の飲食店店員男性(47)を道交法違反(道路での禁止行為)の疑いで書類送検した。同署によると、広島県内でスケボーの走行に絡んだ摘発は記録が残る2004年以降、初めて。

 書類送検容疑は、11月20日午後9時25分ごろ、中区本通の同商店街の市道をスケボーに乗って走った疑い。「急いでおり、楽をしたかったので乗った」と話しているという。

 道交法は、スケボーを自転車のような軽車両ではなく「歩行者」と扱うが、通行量の多い道路では「ローラースケートや類する行為」として禁じている。同署は今年7月、この男性を中区の別の路上でスケボーに乗っていたとして指導、警告した。11月20日は広島三大祭りの一つ、胡子大祭(えびす講)の最終日で、同商店街の人通りが多かったため摘発したという。

 同署によると、管内でスケボーに関する苦情の110番は今年1〜11月に278件あり、うち6割の169件が同商店街周辺だった。同署は「スケボーによる悪質で危険な違反は今後も取り締まる」としている。

https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=815664&;comment_sub_id=0&category_id=256