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ピッコロが悟飯に行った修業には、科学的意味があった? 二人の「師弟関係」を発達心理学の専門家が解説

今回は、東京大学の教授で、発達心理学の専門家である遠藤利彦先生に「ピッコロと悟飯の師弟関係」についてお話を伺いました。
遠藤先生の解説を読んだ後には、二人の師弟関係の見え方が少し変わるはずです。

遠藤利彦先生(以下、遠藤):ピッコロが悟飯にしたことは、必ずしも「指導」とは言えないように感じます。
ピッコロと悟飯の関係は、ピッコロが悟飯にいろんなものを教え込んで「指導」するというものではなく、悟飯の学びをピッコロが「支える」というものだと思います。

??確かに、ピッコロが1から10まで教えてしまうのではなく、長期間一人で放置するなど、悟飯が自発的に成長するのをサポートしているように見えます。

遠藤:子どもというのは、生まれたときから何かを学ぼうとする生き物なんです。
いまの教育では、「先生があらかじめ決まった内容を生徒に教え込む」というやり方を見直すようになってきていて、子どもが自発的に学ぶことの方が大事だとされています。
そう考えると、ピッコロが「最初はあえて戦闘のことを教えずに放置した」というのは、大きな意味があったと思います。

??あの過酷な方法に科学的な意味があったとは...!

遠藤:ただ、放置したと言いつつ、ピッコロは悟飯の心の支えではあったと思うんですね。
「何かあったら、最後はピッコロさんが助けてくれる」と心のどこかでは悟飯は思っていて、
発達心理学でいう「安全な避難場所と安心の基地」にピッコロはなっていたんだと思います。

これは大人と子どもの関係の中でも重要です。「姿は見えなくても、頑張っている自分を認めて応援してくれる存在」は子どもの成長に大きく影響します。
そういう存在に支えられているからこそ、子どもは「探索活動」と呼ばれるいろんなものへのチャレンジや、創作・スキルアップなどができるようになります。
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