茨城県八千代町で高齢夫婦を包丁で殺傷したとして殺人罪などに問われたベトナム人の農業実習生グエン・ディン・ハイ被告(23)の裁判員裁判で、水戸地裁は10日、懲役27年(求刑・懲役30年)を言い渡した。
中島経太裁判長は「執拗(しつよう)かつ多数回刺しており、強固な殺意がうかがえる」と指摘した。

判決によると、ハイ被告は2019年8月24日未明、同町平塚の大里功さん(当時76歳)方に侵入し、柳刃包丁を突き刺して大里さんを殺害し、妻の裕子さん(76)に重傷を負わせた。弁護側はハイ被告の知人の犯行だと主張したが、判決では、大里さん宅からは血の付いたハイ被告の足跡だけが採取されたとして退けた。

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