インバウンド、聖地、秘境…でも「がっかり観光地」

外国人観光客の増加、SNSで拡散される「秘境」、アニメや映画の舞台となったスポットへの「聖地巡礼」。観光は地方活性化に期待される産業の一つだ。
宿泊、交通、飲食など幅広い業種への振興につながるだけでなく、地域のブランド化による企業誘致、定住・移住促進などにも弾みがつく可能性がある。
しかし、「せっかく楽しみにしていたのにがっかり」「期待はずれ」と評判を落とす懸念もある。地方の観光地化のリスクとは。企業アドバイザーの津田倫男氏に解説してもらった。

「山深い温泉旅館に泊まったのに、マグロやイカの刺身ばかりだった」(70代男性会社役員)

「観光ボランティアの知識が乏しかった」(40代女性会社員)

「ツイッターで秘境と紹介されていたのに、人が多くて想像と違った」(20代男性会社員)

周囲で旅のがっかり体験を聞くと、こんな声が次から次へ飛び出す。
中には、「あそこへは、もう二度と行かない」と強い嫌悪感を抱いている人もいた。

https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20180409-OYT8T50005/