社長が突然の失踪
しかし、2021年10月下旬に借入金の返済遅延、複数の取引先に対する支払遅延が判明。そして11月2日、事態が急変した。前日まで連絡の取れていた社長が書き置きを残して失踪し、家族も会社関係者も誰も行方がわからなくなったのだ。残された専務取締役らが中心となり社外対応に当たっていたが、それまで経理面にタッチしていなかったこともあり、状況は刻一刻と悪化していった。

後に分かったことだが、社長は10月末、東京の弁護士事務所を訪問していた。ベルベの今後について相談するためだが、この時点では破産ではなく、営業継続を前提とする民事再生を検討していたという。しかし直後に社長が姿をくらまし、再生計画自体を早期に立てることができず、事業継続が困難な状況に追い込まれていった。

https://toyokeizai.net/articles/-/473607?display=b