「スマート農業」目指し、90歳ドローン操縦試験合格 京都
12/11(土) 10:00

 京都府福知山市堀で農業を営む田中衛さん(90)が10日、社団法人無人航空機操縦士養成協会(本部・同市)の学科と実技の試験に合格し、ドローン(小型無人機)操縦の技能認証を得た。さらに2022年春までに農業用大型機操縦に向けた認証取得を目指す。ドローンを使って肥料散布するなどの「スマート農業」も視野に、田中さんは意欲を燃やしている。

 田中さんは、旧日本電信電話公社を退職後に本格的に農業に取り組み、現在は約80アールの水田で米作りをしている。しかし、散布機と肥料合わせて30キロを背負っての作業につらさを感じるようになり、農業分野にも活用されているドローンに興味を持った。

 福知山市大内にある協会のトレーニングセンターで、国土交通省航空局が推奨する航空法や気象などに関する5時間の座学と、10時間の飛行講習を受け、試験にも合格した。「目視で距離感をつかむのが難しかった」と田中さんは実技試験を振り返った。立ったままの操縦も苦にせず、「安定して飛ばしていた」とインストラクターを感心させた。

 「幅1・7メートルを超えるトラクターを運転するため」、12月に入って大型特殊免許も取得した。田中さんの新たな挑戦は続く。【佐藤孝治】

https://news.yahoo.co.jp/articles/386929514452762e48fa6931965c49c5242968b0
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