中央大学は2023年4月、東京都文京区に茗荷谷キャンパスを設け、八王子市の多摩キャンパスにある法学部と大学院法学研究科を移す。法学部は1978年に千代田区から移転以来45年ぶりに都心に戻る。河合久学長らが10日、多摩キャンパスで記者会見し、詳細を明らかにした。

 新宿区にある法科大学院(ロースクール)なども23年度、茗荷谷により近い千代田区の駿河台キャンパスに移す。教員が互いに行き来しやすくなり、伝統の法曹養成の機能を強める。すでに都心部にある理工学部や国際情報学部とも連携し、文理融合の共同科目も開講する予定だ。

 22年度入学生は1年次だけ多摩で、2年次から茗荷谷キャンパスで学ぶことになる。

 法学部の移転で多摩は5学部、都心のキャンパスは3学部となる。河合学長は「法学部移転後も学生数は1万5千人で近隣大学の規模を上回る。学園都市・八王子の中心的存在として地域の産業に密着した研究など引き続き地域貢献したい」述べた。

 中央大学は1885年に英吉利(イギリス)法律学校として始まった。法学部などの移転は2015年の中長期事業計画に基づく。茗荷谷キャンパスは東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩1分。(高田誠)

https://www.asahi.com/articles/ASPDB6X81PDBUTIL00D.html?iref=comtop_7_04