松本市の松本工業高校と岡谷市のうなぎ店「観光荘」が十一月下旬、気球でうな重を宇宙に打ち上げるプロジェクトに挑戦し、三六〇度カメラによる成層圏での動画撮影に成功した。
十日、同校でプロジェクトに関わった生徒らが記者会見して成果を発表した。

気球には、本物のうなぎのかば焼きを米を模した発泡スチロールに載せたうな重、カメラ、高校生が作ったカメラの遠隔操作装置を登載。
十一月二十七日に新潟県上越市から飛ばし、雲を抜けて、約二十五分で同県魚沼市の上空一万一千メートル地点へ到達した。

通信による遠隔操作で三六〇度動画の撮影に成功。気球はさらに福島県上空の三万四千メートルまで上り、放球から約二時間半後に同県南相馬市に着陸した。

通信が届かない三万四千メートル地点ではプログラミングが作動せず、三六〇度動画は撮影できなかったが、通常の映像を捉えることができた。
いずれも青い地球や、地球を覆う白い雲などが映っている。

参加したのは電子工業科三年の徳永大さん、竹村龍人さん、白瀬聖武さん=いずれも(18)で、課題研究の授業で宇宙の映像撮影を目指してきた。
今年三月、うなぎの宇宙食の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の認証に向けて取り組む観光荘と協力し、打ち上げを企画した。
竹村さんは「映像は想像よりきれいで感動した。三六〇度動画の撮影はリベンジしたい」と話した。

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動画
https://www.youtube.com/watch?v=cwdea8Bo7Bg

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