人生100年時代と言われて久しい現代。
寿命の延びに加え、 2021年4月には高年齢者雇用安定法が改正され、 70歳まで定年を延長することが可能となりました。
すでに、 60歳で退職し年金をもらいながら余生を過ごすという従来のライフプランは崩れてきています。
特に年金制度への不安や老後2000万円問題など、 退職後のお金について悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

このような社会状況の中で、 いつまで働くか、 どのように働くか、 そしてどれだけのお金が必要かは、 これから私たちがそれぞれ考えていかなければならない問題でしょう。

日本のFPが考えた、 日本人のためのFIRE入門書

本書は「FIRE=早期リタイア」のテクニックを紹介した1冊です。

FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)とは、 経済的独立の獲得による早期リタイアを目指すムーブメントのこと。
十分なお金を貯金して、 それを投資などで運用することによって収入を得て、 「早期リタイア」を目指すのが一般的です。
アメリカで流行しており、 今そのトレンドが日本にも上陸しようとしています。

本書の特徴は、 日本のファイナンシャルプランナーが、 普通の会社員でも実行可能な、 日本の社会と制度に基づくFIREのテクニックを紹介している点です。
現在FIREについての書籍は翻訳書が多いですが、 本書は日本のFPが書いたものなので、 日本の社会と制度に基づいています。
また、 投資や株に偏った、 普通の会社員などが実践するのは難しいテクニックではなく、 転職や副業、 節約など堅実なテクニックとともに、 誰もが実行可能な投資方法を紹介しています。