カタ麺は頼むな!? ラーメンをもっと美味しく食べる3つの「裏技」(山路力也)
https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20211212-00272268/

スープを美味しく飲むための基本姿勢としては、まず麺を引き上げたり具材を触る前に、綺麗なスープを一口啜ること。そして卓上の調味料などはいきなり使わないことなどが挙げられる。ラーメンマニアの中には調味料を一切使わずに食べ切る人も少なくない。実際私も最初はそうだった。極力スープを汚さずに食べてこそ、正しいラーメンとの向き合い方なのだと頑なに信じていた。

しかし、今から20年ほど前に眼から鱗の出来事があった。『博多一風堂』の創業者である、河原成美氏と一風堂のラーメンを食べた時のことだ。食べたラーメンは看板メニューである豚骨ラーメンの「白丸元味」。当然私は調味料などは一切使わずにまずはスープから、と思ったその時である。

目の前に座っていた河原氏が「あ、ちょっと待って。胡麻は嫌い?」と言いながら、卓上にある「すり胡麻器」を手にして私のラーメンの上で胡麻をすり始めたのだ。さらに「ニンニクも美味いよ」と言いながら、ガーリックプレスでニンニクを一搾り。「辛モヤシや高菜もおすすめ」と言いながら、私の前に壺を差し出したのだ。