若者世代にも新たな魅力   レコードが人気 その理由は?【福井】(福井テレビ) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d4ebec6311ca445aeb52b9120db56648505f5aa

今、レコードの魅力が、中高年の世代だけでなく若者たちにも見直されている。

11月、坂井市の東十郷コミュニティセンターで開かれた「懐かしのレコードを聴く会」。センター長がDJとなって、住民からのリクエスト曲を次々にかけていく。東十郷コミュニティセンターでは、2020年、アンプやスピーカーなどを寄付されたことをきっかけに、住民から家に眠るレコードを募集して、2021年5月に1回目のレコード鑑賞会を開催。とても好評だったことから、今回は福井市の河合公民館が所有する約1500枚のレコードを借りてイベントを開いた。

チリチリとした独特なノイズもレコードの魅力。迷いながらリクエスト曲を選ぶ住民たち。たくさんのレコードジャケットを見ているだけで、思い出がよみがえるようだ。この男性は、今でもオープンリールのテープで音楽を聴いているということ。6時間でおよそ70曲のレコードをかけ、会場は深みのある音と懐かしいメロディーに包まれていた。

レコードを楽しんでいるのは、中高年だけではありません。あわら市の宮永佳美さん26歳。ピアノが趣味の宮永さんは、自宅でレコードを聴く時間を大切にしている。レコードに針を落として、音が鳴る瞬間が好きという宮永さん。1年ほど前から、インディーズバンドが新譜として発売するレコードを聴き始めた。音楽にじっくりと向き合い、作品として味わうことができるのも大きな魅力のよう。

福井市の雑居ビルの一室にある書店「HOSHIDO」。宮永さんがレコードに出会ったという店だ。こだわりの古本が並ぶこの店は、音楽にもこだわりが強く、担当スタッフが厳選したレコードが人気。扱うのは中古のレコードではなく、人気アーティストやインディーズバンドが新しくリリースしたレコードばかり。大きなレコードを手に取り、針を落として音楽聴く。じっくりと音楽と向き合い、作品として所有することができるレコードが、若者世代にも新たな魅力として受け入れられている。