「台湾有事は日本有事。すなわち日米同盟の有事でもあります」とあおったり、北京五輪の外交的ボイコットについて「日本の意思を示すときは近づいている」とけしかけてみたり。安倍元首相が外交問題で積極的な発言を連発し、その内容が物議を醸している。

「岸田総理が10月の衆院選で落選した盟友の石原伸晃元幹事長を内閣官房参与に任命した一件が炎上し、18歳以下への10万円給付をめぐっても迷走しているのを尻目に、派閥会長に就任して以来、安倍さんはすこぶる元気です。“外交の安倍”を自任してきたこともあり、岸田政権の外交姿勢が心もとなく見えて、何かと口を出さずにいられないのでしょう」(安倍派関係者)

 そんな中、先週10日に北朝鮮による拉致問題を考えるセミナーで安倍元首相が約25分間にわたって講演。「国民が一体となって『拉致被害者を返せ』と強く要求し続けることが最も大事なことだ」と力説した。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12136-1375793/
 その発言に、ネット上では<拉致被害者救済のために何をした?><国民一体となって求めてきた拉致被害者救出を、安倍元首相はサボタージュしてきた><何を偉そうに、国民に責任を押し付けるのだ>などと“おまいう(おまえが言うな)”の声が続出だ。

 ホントその通りで、安倍氏は「拉致問題解決は最重要課題」「わたしの内閣の1丁目1番地」と声高に叫ぶだけで、8年以上も首相の座にありながら、拉致問題は1ミリも進展しなかった。