用水路の事故で家族3人を亡くした女性は、NHKの取材に対し「2度と同じような事故が起きないよう危険性が高い場所には予算を掛けてでも対策を取って欲しい」と訴えています。
入善町に住む米原淳子さんはことし8月、用水路の事故で夫の光伸さんを亡くしました。

光伸さんはサラリーマンとして働きながら農業にも携わり、退職後は、専業でコメ作りを行ってきました。

光伸さんは、事故の前に水が足りなくなっていた水田に用水路から水を引こうと話をしていて、その後、用水路でうつぶせの状態で倒れているのを近くに住む人が発見したということです。

淳子さんは現場近くの用水路で、40年以上前、バイクを運転していた父親が誤って転落して死亡し、
淳子さんが生まれる前にも幼かった姉が、親が目を離した隙に、用水路で溺れて亡くなりました。

また以前、地元の幼い子どもが自転車ごと転落したのを目撃して淳子さんが助け出したこともあるということです。

米原さんは「2度と同じような悲惨な事故が起きないよう地域や行政機関が危険な用水路を細かく点検して予算を掛けてでも対策を取って欲しいと」訴えています。


http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20181203/3060000842.html