俳優「神田沙也加さん」(35)死因は外傷性ショック…ホテル部屋から"転落"か 警察 事件性なしと判断

 俳優の神田沙也加さん(35)が12月18日、北海道札幌市内のホテルで転落し死亡した事故で20日、死因は外傷性ショックで、事件性はないとみられることがわかりました。

 これは18日午後1時ごろ、札幌市内のホテル14階の屋外スペースで俳優の神田沙也加さん(35)が倒れているのが見つかったもので、神田さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。

 警察の司法解剖で、死因は強い衝撃を受けたことによる外傷性ショックと判明しました。

 警察によりますと18日午前11時ごろ、関係者から「部屋の鍵がかかっていて鍵を開けたが人がいない」などと110番通報があり、警察が駆け付け捜索しましたが、部屋に姿はありませんでした。

 当時部屋の窓の下のスペースには30センチほどの積雪があり、除雪作業をして捜索したところ、午後1時ごろに雪に埋もれ心肺停止の状態の神田さんを発見し病院へ搬送しましたが、午後9時40分に死亡が確認されました。

 部屋に3か所ある窓のいずれかが開いていて、警察は高層階の部屋から転落した可能性が高いとし、事件性はないと見ています。これまでのところ遺書は見つかっておらず、ホテルの安全管理上の問題はないとしています。

 神田さんは札幌市内で公演されるミュージカル「マイ・フェア・レディ」に出演するため北海道に来ていましたが、18日は急きょ出演が取りやめになり、19日と20日の公演は中止となりました。

 神田さんは、俳優の神田正輝さんと歌手の松田聖子さんの長女で、アニメ「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で主人公・アナを演じたり、舞台などで活躍したりしていました。

 厚生労働省は悩みを抱えている人の相談窓口の利用を呼びかけていて、北海道でも「北海道いのちの電話」で受け付けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/03d491979f89e30ea5cd446900f6f4acbdaea1c6