Reframe Perfume - Voice
https://youtu.be/hohCnaBBYYA
Reframe Perfume - Record
https://youtu.be/tJwy35E9MW4
通常のPerfumeのライブと異なり、MCを一切行わず進行し、Perfumeの演出・コレオグラフを担っているMIKIKOと、人間とテクノロジーの関係を探求しながらメディアアートの領域を超えて活動しているライゾマティクスの、演出・テクノロジーを結集し、楽曲、音声、ダンス・パフォーマンス、写真、映像といったノーマル素材から、ミュージックビデオやライブ制作のためライゾマティクスと記録してきたモーション・キャプチャーや3Dスキャンといった特殊素材まで、Perfumeがこれまで蓄積してきたさまざまなデータを、最先端の演出アイデアと技術で再構築し、Perfumeの今のストーリーとして見せる約80分のコンセプトライブ「Reframe」。
2018年に東京・NHKホールで行われた「Reframe2018」、2019年に東京・LINE CUBE SHIBUYAこけら落とし公演として行われ2020年には映画化もされた「Reframe2019」を経て、今回の「Reframe Tour 2021」では、東京・愛知・石川・兵庫・広島と全国5ヶ所をめぐるツアーとして開催され、12月18日に地元広島でツアーファイナルを迎えた。
また、この日は全国45ヶ所の映画館でもライブビューイングが行われた。
今までのようなライブが叶わない中、全席着席というPerfumeにとってチャレンジとなる形式をとったこのコンセプトライブが、昨今の状況にマッチする形になり、今回ツアーとして実現した。
観客は全員着席スタイルで、MCも無しと知らされているだけあって、緊張した面持ちで観客たちは開演を待っていた。
2018年・2019年の「Reframe」と同じく、Perfumeのこれまでのミュージックビデオで構成された断片的な映像、アクターズスクール時代のインタビュー映像が映し出され、オープニング演出「Recollect」がスタート。映像が映し出されていた紗幕が上がり、ステージの壁中央からLEDに囲まれたPerfumeが登場し「DISPLAY」を披露。まるでLEDの映像の一部になったようかの感覚を覚える演出は圧巻だ。次に2019年の公演時にも話題になった「Record」。ステージとリフター上と別々の三箇所に立つメンバーが、マイクスタンドに向かい、頭上の「REC」ボタンが点いた順にそれぞれ生声で発した言葉や音をサンプリングしてビートにし、リアルタイムで重ねていくという演目だ。
その後2019年と同じ流れでライブは進んでいき、“バーチャルシャドウ”という技術を演出に取り入れた「FUSION」や、自走する6台のLEDが曲に合わせてフォーメーションを変えながら、3Dデーター化されたPerfumeとリアルPerfumeが共演する「edge」などの攻め曲の後には、インタラクティブレーザーがPerfumeが手に持った小型マーカーの追尾と、事前の振り付けキャプチャーデータを元にした投射を用いてダンスにぴったりと合わせたレーザー演出が見所の「無限未来」、そしてやわらかい照明が当てられた紗幕のような薄いカーテンとスモークで幻想的な世界をみせてくれる「Dream Land」と続き、エンドロールへ。
エンドロールの後アンコール的な立ち位置で、今年の夏にリリースされた「ポリゴンウェイヴ」を披露。この楽曲では、先程までの演目からの緊張が解かれたように、笑顔でパフォーマンスするPerfume。客席からは手拍子が起こった。
https://www.musicman.co.jp/artist/446590