良妻賢母の心得 (Good Wife's Guide) は Housekeeping Monthly 誌(『月刊 家事』)の
1955年5月13日号に掲載されたと噂されている雑誌記事である。

本文
・夕食をきちんと用意しましょう。前の晩からでもあらかじめ計画を立て、ご主人がお帰りになる時にはおいしい食事が用意されているようにしましょう。
こうすることで、あなたがずっとご主人の事を考え、ご主人の要求に注意を払っていると分かって頂けます。
多くの男性は帰宅した時には空腹であり、おいしい食事(特に好物)を期待することは、ご主人がお求めになる暖かいもてなしの一部です。

・身なりを整えましょう。ご主人がお帰りになる前に15分ほど体を休め、リフレッシュしましょう。化粧を直し、髪にリボンをつけ、爽やかに見えるように。
ご主人は仕事にとても疲れた方々と一緒に過ごしてきてらっしゃるのですから。

・ご主人の前では快活に振舞い、退屈させないように。ご主人の退屈な日常には気晴らしが必要で、それを提供するのはあなたの務めのひとつです。
散らかっているものを片付けましょう。ご主人がお帰りになる前に家の中を一通り見回って、最後のチェックをしましょう。
教科書、おもちゃ、紙くず類を片付け、テーブルを雑巾がけしましょう。

・冬の間はご主人のために暖をとるための火を用意しましょう。あなたのご主人は休息と秩序の天国に帰ってきたとお感じになり、それはあなたをも元気づけることでしょう。
つまるところ、ご主人に満足をお届けすることはあなたに無上の充足感をもたらすことでしょう。

・子供たちの身だしなみを整えましょう。(子供たちが幼いならば)二、三分かけて子供たちの手と顔を洗ってやり、髪を梳いてやり、
必要ならば服を取り替えてやります。子供たちは小さなかけがえのない家族であり、ご主人は彼らに子供らしくあってほしいと望んでらっしゃいます。
あらゆる騒音を減らしましょう。ご主人がお帰りになる時は、洗い物、乾燥機、掃除機の音は全て消しましょう。子供たちを静かにさせましょう。

・幸せな気持ちでご主人をお迎えしましょう。
ご主人を喜ばせたいという願いを込め、暖かい笑顔とまごころでご主人をお迎えしましょう。

・ご主人に耳を傾けましょう。ご主人に言いたいことが沢山あるかもしれませんが、お帰りになった時にはいけません。
ご主人が最初に話すのです。ご主人が話す話題は、あなたのそれより重要だということを忘れないように。
何事もご主人が中心です。帰りが遅いとか、あなたを残して食事に行ったり盛り場へ出かけてしまっても不平を言ってはいけません。
そうでなく、ストレスとプレッシャーに満ちたご主人の世界、家に帰り休息をとるというご主人の切実な欲求を理解するよう努めなければなりません。

あなたの目標:あなたの家を、平穏・秩序・静寂の場とし、そこでご主人が身も心もリフレッシュして頂けるようにすること。
ご主人がお帰りになるなり、不平や面倒事をぶつけてはいけません。
ご主人が夕食に遅れてお帰りになったり、あるいはたとえ一晩お帰りにならなかったとしても、不満を言ってはいけません。
ご主人がその一日耐え忍ばれたお仕事に比べれば、取るに足らないことと考えましょう。
ご主人が居心地良いようにしましょう。心地良い椅子でゆったり体を伸ばして頂くか、寝室で横になって頂きましょう。
ご主人のために冷たい・暖かい飲み物を用意しましょう。枕を用意し、靴を脱ぐようお勧めしましょう。静かに、物柔らかな、心地よい声で話しましょう。
ご主人の行動を問い質したり、その判断や誠実さを疑ってはいけません。ご主人は一家の支配者であり、
常に正直かつ誠実にその意思を実行しているのです。あなたにはご主人を疑う権利などありません。
良き妻は、常に分をわきまえているものです。

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