『マンションのブロードバンド難民』をローカル5Gで救え。NURO Wireless 5Gを解説
https://japanese.engadget.com/nuro-021035797.html

去る2021年11月29日、ソニーグループがソニーワイヤレスコミュニケーションズという子会社を通じてローカル5G事業に参入、「NURO Wireless 5G」を2022年春頃より提供することを明らかにしました。

そしてこの動きは、固定ブロードバンドサービスの競争を見据える上でも大きな動きといえるでしょう。

まずはNURO Wireless 5Gについて振り返っておきますと、これはローカル5Gを活用し、集合住宅向けにインターネット接続サービスを提供するというもの。

ローカル5Gはエリア限定の5Gネットワークのことで、携帯電話会社が展開する5Gのネットワークとは異なり利用できる場所は限定されますが、ローカル5G専用の電波免許を取得すれば携帯電話以外でも通信サービスを提供できるのが特徴です。

それゆえローカル5Gは工場の自動化など産業向けに用いられるのが一般的ですが、NURO Wireless 5Gではそれを固定ブロードバンドのラストワンマイルとして活用しようとしている訳です。




実はNURO Wireless 5Gが発表される少し前の2021年11月15日、ケーブルテレビ大手のJCOMが発表会を実施していたのですが、その説明の中では、日本では光回線を引くための配管がない集合住宅が6割を超えており、光回線を引き込むことができたとしても、建物内の回線がVDSLで通信速度が最大100Mbpsにまで低下してしまう施設も多いとのこと。

集合住宅に住む人は設備的な要因から、都市部であってもブロードバンド難民になりやすい訳です。