「メタバース」と呼ばれるインターネット上の仮想空間に、日本企業が続々と進出している。若い世代に商品やサービスをPRしたり、新たなエンタメを提供したりする場所として活用が広がる。ただ、現実世界とは異なる空間内のルール整備などの課題もある。

メタバースは「メタ(超越した)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語だ。コンピューターグラフィックス(CG)で出来たネット上の世界に、パソコンやスマートフォンなどから参加。同様にCGで出来た自分のアバター(分身)を動かし、他のアバターと会話や行動を共にして交流したり、買い物や仕事などの活動をしたりできる。

 任天堂の「あつまれ どうぶつの森」や、米国発の「フォートナイト」などの人気ゲームもメタバースの一種とされる。なかには、ゴーグル型の端末をつけて「アバター視点」から3DのCG世界に没入したり、コントローラーを操作して思い通りにアバターを動かしたりできる商品もある。SNS大手の米フェイスブックが、今後はメタバース事業に注力するとして10月に社名を「メタ」に変え、注目度が高まった。

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