松本零士原作で1979年に公開されたアニメ映画「劇場版『銀河鉄道999』」が、最新鋭の技術を使った高精細の映像やリアルな音でよみがえることになった。
制作会社の東映アニメーション(東京)が「ドルビーシネマ版」と銘打ち、14日から全国7館で順次公開する。興行が成功すれば、ほかの名作アニメの高画質版の制作を行うという。

「銀河鉄道999」は、母を亡くした少年の鉄郎と謎の美女のメーテルが、鉄道に乗って宇宙を旅する物語。
78年からテレビアニメが放送され人気を呼び、翌年、「劇場版」が公開された。

 今回の企画は、同社の木下陽介プロデューサー(41)が「999は熱烈なファンが多く、映画館で見たい人もいるはず」と提案した。
元の映画フィルムをデジタル化したデータを約1年かけて、色調や画面の輝きなどを調整し、高解像度の映像に変換した。

 銀河鉄道が走る宇宙の闇と光り輝く星々のコントラストがよりくっきり映り、メーテルがつけた帽子や衣装の黒色は深みを増した。
音についても、専用上映館の天井や壁面などに設置されたスピーカーで、立体的な音響効果を再現。
宇宙を走る列車などの音は迫力を増したという。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20220108-OYT1T50104/
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