東証再編、最上位「プライム」に移行は1841社…全上場企業の5割弱

 東京証券取引所は11日、4月に実施する市場再編で、全上場企業(約3800社)の移行先を公表した。最上位市場で現在の東証1部(約2200社)に相当する「プライム」は全体の5割弱に当たる1841社に上った。2部やジャスダック(スタンダード)に相当する「スタンダード」が1477社、マザーズやジャスダック(グロース)に相当する「グロース」が459社だった。

 東証は4月4日、現在の1部、2部(約470社)、マザーズ(約420社)、ジャスダック(約690社)の4市場を廃止し、大企業が中心のプライム、中堅企業向けのスタンダード、新興企業を扱うグロースの3市場に再編する。上場企業は昨年12月末までに、希望市場を選択していた。

 再編の目玉であるプライムは海外の機関投資家の投資対象となる大企業を想定している。このため、市場で個人らが自由に売買できる「流通株式」の比率が35%以上、その時価総額が100億円以上と国際的にも高い水準にした。

 ただ、基準を満たしていなくても現在の1部企業は、改善に向けた計画書を提出すれば当面、プライムに上場できる経過措置がある。このため、基準未達の企業(617社)の半数近い296社がプライムを選択した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220111-OYT1T50164/
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