環境問題への意識の高まりなどを受けて、アメリカのファストフード大手、ケンタッキーフライドチキンは、肉を一切使わず、植物由来の代替肉を使った商品の限定販売を全米の店舗で始めました。

ケンタッキーフライドチキンによりますと、代替肉を使った商品の販売は10日から全米のおよそ4000店で始まり期間限定だということです。
代替肉は、カリフォルニア州のスタートアップ企業「ビヨンド・ミート」と共同開発したもので、エンドウ豆のたんぱく質などから作られています。
ケンタッキーフライドチキンは、3年前、ジョージア州で初めて代替肉を使った商品を試験販売したのをはじめ、おととしにはカリフォルニア州などでも好評だったことから今回、対象を全米に拡大したということです。

代替肉は、家畜を育てて肉として食べるよりも温室効果ガスの排出が少ないとされ、環境問題への意識の高まりなどを背景に普及が進んでいます。

アメリカでは、ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドが、去年11月、一部の店舗で植物由来の代替肉を使ったハンバーガーを試験販売したほか、日本でもモスバーガーを展開する会社が動物性の食材を使わない商品を販売しています。

ドイツの調査会社、スタティスタによりますと、植物由来の代替肉の市場規模は2026年には世界全体で日本円にして1兆9000億円余りに上るということで、成長が見込まれています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220111/k10013424221000.html
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