ひろゆき「お金持ちの日本脱出が加速していく」


ひろゆきは「ラトビア人」になろうとしていた

小山:ひろゆきさんは2015年からフランスにお住まいですが、フランスは生活費も高く、税制面で有利な国というわけでもありません。なぜフランスを選ばれたのでしょうか?


ひろゆき:そこは僕の彼女に聞いていただければ(笑)。僕から彼女に「住むならどの国がいい?」とたずねて、カナダ、フランス、ブラジル、ポルトガル、マレーシアのなかで選んでもらった答えがフランスだったんです。でも、この国って肉と野菜とワインがめちゃくちゃ安いので、毎日自炊していればそんなにお金はかかりませんよ。で、僕、その前はラトビア住人だったんです。
いまはずっと観光ビザを更新しながらフランスに住んでいるんですけど、このまま住み続けたら長期滞在資格が取れるんです。それが取れるとEU内で自由に住む場所を変えられるようになるんですよ。ちなみに僕、アメリカの10年ビザも持っていますし、マレーシアのMM2H(長期滞在ビザ)も持っています。

小山: ビザコレクターですか(笑)。

ひろゆき:僕のなかでは「いられる国」を増やしたいという感覚なんです。選択肢は多いほうがいいですからね。

小山: たしかに。自由とは選択肢が多い状態のことですからね。

ひろゆき:日本って毎年人口が減っているわけですけど、やっぱり人口と国力って比例しますからね。日本を脱出するかしないかは別として、いざというときの備えくらいはしておいたほうがいいと思いますよ。

だいたい僕も最高月収があったのって、15年くらい前ですから。2ちゃんねるの掲示板から生まれた小説『電車男』が売れたときに5000〜6000万円くらいあったかな。それが最高値ですよ。

ひろゆき:そうですよね。日本に住んでいるお金持ちの知り合いたちを見ていても、半分くらいは子どもをインターナショナルスクールに行かせていますよ。本人たちはいまのところ移住する気はないみたいですけど、次の世代はいつでも海外に飛び出せる準備を進めていると。「いよいよ日本脱出が加速していくのかぁ」と思いながら状況を眺めています。

小山: ちなみにひろゆきさんは資産のポートフォリオでも、通貨の分散は意識されていますか?

ひろゆき:意識していますね。とはいえ僕の投資って基本ほったらかしなので厳格には管理していませんけど、仮に僕が日本に住んでいたとしても外貨投資は絶対にしていますね。いまは円とドルとユーロがだいたい3分の1ずつになる感じで分散はさせています。

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