「コンビニで初めて『ハラール』見た」 店の売り上げに起きた変化



そのコンビニエンスストアでは、様々な国や地域の言語が飛び交っていた。

 品川駅からバスで約10分の「ローソン品川埠頭(ふとう)店」(東京都港区)は、客のおよそ7割を外国人が占める。

 正面に、在留期間の更新や難民認定申請などのために多くの外国人が連日訪れる東京出入国在留管理局(東京入管)があるためだ。

 その特殊な立地ゆえに、同店では一般的なコンビニとは違った工夫が凝らされている。

 その一つが、店内の一角にある輸入品のインスタント食品やスナック菓子などがずらりと並ぶ棚だ。

 来日して8年ほどのバングラデシュ出身の30代男性は、一般的なコンビニでは水やシャケのおにぎりくらいしか買わないが、この棚の商品を見て驚いた。

 「日本のコンビニで初めて『ハラール』を見た」

 それは、イスラム教の戒律に従った「ハラール食品」のコーナーだった。

 男性は棚からパキスタン製のスナック菓子を2袋購入し、「入管の待ち時間に食べます」と喜んだ。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ1D41QKQ17ULEI004.html
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