手術後の女性に“わいせつ”最高裁で弁論|日テレNEWS24
https://www.news24.jp/articles/2022/01/21/071020496.html

東京・足立区の病院で手術後の女性患者に、わいせつな行為をしたとして二審で逆転有罪判決を受けた医師の男の上告審弁論が、21日、最高裁で開かれ、弁護側はあらためて無罪を主張しました。

2016年、足立区の病院に非常勤の外科医師として勤務していた関根進被告は、手術後の女性患者にわいせつな行為をしたとして準強制わいせつの罪に問われています。

一審の東京地裁は、女性患者が麻酔から覚醒する際に幻覚を体験した可能性などを指摘し、無罪を言い渡しましたが、二審の東京高裁は一転、懲役2年の実刑判決を言い渡していました。

21日、最高裁で開かれた上告審弁論で、検察側は女性患者の証言は具体的で周囲の人の証言とも矛盾しないことなどから、わいせつ行為は実際にあったと主張したのに対し、弁護側は、捜査機関の鑑定結果は科学的に信頼できないと主張。

さらに、「触診などの過程で関根被告のDNAが女性の胸に付く可能性は大いにあった」として、あらためて無罪を主張しました。最高裁が結論を変えるのに必要な手続きである弁論を開いたことから、有罪とした二審の判決が見直される可能性があります。