アニマルウェルフェア、子どもに望むこと 滝川クリステルさんに聞く

欧州で提唱されたアニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方。近年、人がかかわる動物たちの苦痛をできるだけ取り除こうと、世界的に法整備も進んでいます。
日本の現状をどう見ればいいのか。財団を立ち上げてアニマルウェルフェア向上に取り組んでいる、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんに聞きました。
(聞き手・太田匡彦)

昨年11月に長野県松本市で数百匹の犬を劣悪な環境で繁殖させていたとして、繁殖業者の男が動物愛護法違反の疑いで逮捕されました(同罪で起訴)。
くしくも同じ月、フランスでは2024年以降、ペットショップでの犬猫の販売を禁止するという法律が成立しました。
日本のアニマルウェルフェアの遅れを痛感せざるを得ない出来事でした。
 アニマルウェルフェアの向上を目標に掲げる一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」では、犬猫の殺処分の低減に向けた活動を続けるとともに、
昨年6月、動物虐待を減らしていくための「Animal SOSプロジェクト」を始めました。
コロナ禍で人々にストレスがかかっている中、そのしわ寄せがペットなどの動物たちにいく懸念が高まったのがきっかけでした。
虐待を減らす仕組みを作ろうと、ヤフーと提携して虐待を見聞きした際の通報先を周知したり、動物虐待の問題に対応できる公務員獣医師の育成を支援したりしています。

https://www.asahi.com/articles/ASQ1P64ZTQ1PUCFI008.html