https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN070810X01C21A0000000/
FRB、「デジタルドル」で初の報告書 利害を意見公募へ

【ニューヨーク=斉藤雄太】
米連邦準備理事会(FRB)は20日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する初の報告書を公表した。
実現すれば個人や企業に安全な電子決済手段を提供できる半面、金融システムの安定やプライバシーの保護など課題も多いと指摘した。
中国などで準備が先行し、民間のデジタル通貨も台頭するなか、基軸通貨を抱える米国も「デジタルドル」の検討を慎重に進める。

FRBは報告書の目的について「CBDCの潜在的な利点とリスクについて幅広く、
透明性の高い対話を促進するためのものだ」と説明。
「FRBによる発行の妥当性の決定が差し迫っていることを示唆するものではない」とも強調し、
検討にはなお時間を要するとの考えも示した。