“氷室”に雪を詰める仕込み作業 -金沢-

江戸時代の加賀藩が、「氷室」と呼ばれる小屋に保存した雪を、夏場に将軍家に献上していたことにちなみ、小屋に雪を詰める「仕込み」の作業が金沢市で行われました。

「氷室の仕込み」は、江戸時代の加賀藩が冬に積もった雪を「氷室」と呼ばれる小屋に保存し夏の暑い時期に将軍家に献上していたことにちなみ、地域の観光協会が毎年、続けています。
「氷室」がある金沢市湯涌町の玉泉湖のほとりには50センチ近い積雪があります。

僧侶がお経をよんで「お清め」をしたあと、地元の観光関係者らがスコップを使い、小屋の中にある深さ2.5メートルほどの穴の中に、雪を放り込んでいきました。
例年、この行事は一般の観光客なども参加して行われていますが、感染防止の観点から、去年に引き続き、関係者のみで実施されました。

湯涌温泉観光協会の安藤有会長は「ことしは雪が積もっているので夏に氷室を開くときにはしっかりと雪をみなさんに見せられると期待しています」と話していました。
氷室に保存された雪は6月30日に行われる「氷室開き」で取り出される予定だということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20220130/3020010538.html