宇都宮線暴行事件「向こうが先に手を出した」容疑者は面会取材に反省ゼロ…報道されない「怒声の現場」

宮本容疑者はなぜ “キレ” たのか。下野署に勾留されている本人に面会を申し込んだ。

面会室で待つ記者を威嚇するように、肩で風を切り現われた宮本容疑者は紺のジャージ姿。不機嫌そうな表情からは、警戒している様子が見て取れる。
開口一番、「気に入らなかったら帰るから」と言い放つと、宮本容疑者は報道とは異なる意外な主張を語り出した。

「高校生から『お兄さん、タバコやめてもらえませんか?』と注意された? 全然そんな優しい言い方じゃなくて、車両全体に響き渡るような大声で、
『おい、何タバコ吸ってんだよ!』みたいに言ってきたんですよ。それで喧嘩売られてるのかと思ってカッとなって。そしたら、向こうが先にガッと首を掴んできたんですよ。ここ、痕あるやろ?」

そう言って襟元をはだけた彼の首筋には、爪が食い込んだような痕が見て取れた。

「で、言い合いするうちに、向こうがまた俺の首を掴んできて、俺も完全に頭に血が上って。で、『やんねんな?』って(言った)」

被害者が「自分が謝ったら手を出さないですか」と言ったにもかかわらず、暴力を振るったことについて記者が糺すと、
「そんなん言ってた? 全然覚えてへん。タバコ吸ったことと、やりすぎたことは悪いと思ってるよ。俺は育ちのいい人間じゃないから、怒ったら止まらんとこはある。朝まで酒を飲んでたしな。

全文
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だけど、普通に注意してきたら、『あ、ごめん、ごめん』ですんだ。それに向こうは、背も俺より全然デカいし、サングラスもかけてて、高校生とは思わんかった。向こうが先に手を出してきたから、しばき倒しただけのこと。喧嘩売る相手を間違えんなよと言いたい」

 身勝手すぎる主張と言わざるを得ないが、車内に居合わせた乗客も、「大きな声で注意するのは聞こえた」という。

「青年が宮本容疑者に向かって何か大きな声で怒鳴っていました。その後、自分の席を立ち、寝転ぶ宮本容疑者の前まで行くと、見下ろすような形で何かを言っていた。逆上した宮本容疑者がダウンを脱ぐと、腕に入れ墨が見えました。それで青年も焦ったんじゃないでしょうか。