元ファーストクラスCAが証言。ハイクラスの乗客は「お土産も本気で選ぶ」

■お土産もCAのアドバイスを参考に、本気で選ぶ
想定外のハプニングも起こりがちな出張や旅行の際は、何かと忙しくお土産選びはつい二の次になりがちです。
しかしファーストクラスのお客様は忙しい立場にあるだろうに関わらず、お土産について真剣に考えている様子が伝わってきます。
何気ない会話のなかで「前回は家族にあのお土産を買ったから、今回はこれにしてみたんだよ」など、家族へのお土産選びの話が登場するなど、毎回必ずお土産を買っているんだなということが感じられます。
「私たちは最近よくこれを買うんですよ」とそのときおすすめのものを紹介すると、「それいいね!今度はそれをお土産にしよう!」とメモを取られる方もいらっしゃいます。

■年齢関係なくトレンドに敏感
お土産に限らず、常にアンテナを張り、情報収集されているのも特徴的です。
機内ではいつも読まない種類の雑誌を読みたいと、CAにおすすめの雑誌を聞いてそれを読まれたり、
ステイ先でおすすめのお店や最近のトレンドについて質問を受けることも少なくありません。とある会社の社長さんは、それをビジネスの参考にされていると話されていました。
また、企業上層部のお客様からは、機内でお出ししたお菓子で気に入ったものがあると「これはどこのお店の?」と聞かれることが多い、
と話しているCAもいました。その理由も、「接待の手土産の参考にしたいから」だったそうです。
最新の電子機器やサービスもいち早く導入されていたり、「もうおじさんだから」と言い訳するのではなく、
若い人が今、何に興味があるのかに敏感で、それを自ら積極的に取り入れてみる方が多い印象です。

■「おもてなし好き」が、結局は情報や人を引き寄せる
海外在住のお客様のなかには、その便に乗務していたパイロットやCAを現地でもてなしてくださる方もいらっしゃいます。
「せっかくのご縁だから一緒に楽しみましょう」と気さくに誘ってくださり、皆が楽しめるようにお店選びやメニュー選びに配慮してくださる姿からは、CAも脱帽するホスピタリティの高さを感じます。
そして乗務員たちに対してだけでなく、店員さんに対する態度もスマート。「彼らは◯◯航空の乗務員の皆さんなんです。
舌が肥えている皆さんをお連れするならこのお店しかないと思ったんだよ!」と店員さんに伝えるなど、お店に対する配慮も忘れません。
会話の中で、「それだったら詳しい人がいるから紹介するよ」など、自分の利益は関係なく積極的に人を紹介するフィクサーのような方も多いです。
お土産やプレゼント、おもてなしによって相手によく思われたい、という下心ではなく、自分に関わるすべての人に喜んでもらいたいというサービス精神が、
情報や人を引き寄せ、結果的にその人自身の財産になっていっているのではないでしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7b68eba77881879499219f2e2dc1f877fe83a7d9?page=2