https://news.livedoor.com/lite/article_detail/21596768/?p=1

営業利益率(5年平均)
ドトール・日レス 5.5%
サンマルク 5.4%
コメダHD 25.1%
※22年1月時点

 今回は、コメダの“意外”な強みをご紹介いたします。

◆「郊外」だけでなく「都心」でも?

 コメダ実は、最近では都心への店舗展開を進めています。「コメダは郊外が強みのハズ。都心?」と思ったあなた。そうなんです。コメダは都心のビジネスパーソンにも支持を受けていたのです。

 賃金も上がらない、経済も不安…“フトコロ事情”が厳しいビジネスパーソンにとってコメダのモーニングはありがたいサービスです。コメダは、もともと、好きなドリンクを注文するとトーストが付いてくるモーニングメニューが人気です。

 開店から午前11時までの間に好きなドリンクを1品注文すると、トーストをタダで追加注文可能です。モーニングの需要をしっかりと取り込むことができるコメダは午前に利用する人が多く、営業時間の短縮の影響も受けにくいです。

 そして、店内。コメダの店舗は、もともとコロナ以前から席がゆったりしていて、居心地の良さで有名です。新聞、雑誌なども用意されているので過ごしやすい空間です。これが、最初からソーシャルディスタンスが取られている店舗様式だったので、席を間引かなくても来店客の間に十分な距離が保つことができました。

◆ビジネスマンの需要も取り込んだ

 では、都心の店舗はどうなっているのでしょうか。

 東京・都心の店舗には1人での来店が多いことを考慮してコンセントを設置しており、中には、全ての席にコンセントを設置している店舗もあるほどです。Wi-Fiも無料で使えます。自宅での会議も家族に配慮してやりづらいことも多々ありますが、コンセントもWi-Fiも整っている環境はビジネスパーソンとしては、本当にありがたいです。

コメダは店舗全体の95%近くがFC店です。そして、FCのオーナーに裁量権を与えていることも同社の強みです。最低限の決まりはあるものの、店舗ごとのオーナーに運営を任すことで、「自分の店」として大切に運営することができます。FCロイヤリティ(1席あたり月額1,500円)と固定するなどオーナーとしてもモチベーションを保つことができる工夫があります。

2021年2月期末の914店を、2026年2月期末までに1200店へと拡大するとしています。店舗数を約300増やすうち、80店は海外を見込んでいます。