トルコ消費者物価48%上昇 1月、インフレさらに加速
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【イスタンブール=木寺もも子】トルコ統計局は3日、1月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比48.69%上昇したと発表した。前月の36%からさらに加速し、2002年4月以来の高水準となった。

トルコ中央銀行は21年9〜12月、主要政策金利を計5%引き下げ、年14%とした。インフレ率を考慮した実質金利のマイナス幅が広がり、通貨リラは21年、対ドルで4割下落した。輸入品を中心に急激な物価の上昇を招いた。

CPIの先行きを占う卸売物価指数(PPI)上昇率は94%(前月は80%)だった。

野党などは、公表されるCPIが政治的な意図で低く抑えられており、実際のインフレはさらに深刻だとも主張している。大学教授らでつくる「ENAグループ」は3日、独自調査による1月CPI上昇率が前年同月比115%だったと明らかにした。

エルドアン大統領は1月末に統計局トップを更迭した。理由は明らかにしていない。

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