男子ショートプログラム(SP)で94年ぶりの3連覇がかかる羽生結弦(27)=ANA=は
氷の穴にはまるアクシデントに見舞われ、4回転が1回転に。自己ベストより16・67点低い
95・15点で8位スタートとなった。首位のネーサン・チェン(米国)とは18・82点差がついた。
10日のフリー「天と地と」で、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を決め、北京に伝説を刻む。

 神経を研ぎ澄ませ、羽生が最初のジャンプを踏み切る直前だった。氷の穴に「ガコってはまった」。
空中で回転がほどけた。基礎点9・70点の4回転サルコーが1回転になった。成功し、
GOE(出来栄え点)で満点の4・85を引き出せば14・55点を獲得できたが、痛恨の0点。
演技後に踏み切り位置まで戻り、穴をのぞきこむと「まじか…」「はまった」と声が漏れた。
「完璧なフォームで、完璧なタイミングで行った。何か僕、悪いことをしたかな」。悲しそうに笑うしかなかった。
https://hochi.news/articles/20220208-OHT1T51202.html