西武HD「苗場プリンスホテル」など国内31施設を売却 譲渡額は約1500億円

西武ホールディングスは10日、都内で記者会見を行い、「苗場プリンスホテル」(新潟県湯沢町)や「ザ・プリンスパークタワー東京」(東京・芝公園)「サンシャインシティプリンスホテル」(同・池袋)など、国内に76ある事業所のうち31施設を売却すると発表した。譲渡先はシンガポールの政府系投資ファンド「GIC」。譲渡額は約1500億円、譲渡益は約800億円。売却後も運営は続けるという。

同社ではコロナ禍で大打撃を受けたホテル、レジャー事業関係の改革を進めている。財務体質を強化するため、一部資産を売却して資金を調達する一方、運営に特化して経営効率を上げる方針を掲げている。

また、会見の席上で後藤高志社長(72)は、コロナ前に戻らないと判断している西武鉄道の運輸収入にも言及。「10両編成の車両を8両にするなど、今後の状況によって考えていく必要がある」とも話した。

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