LibreOffice WebAssemblyのデモが公開、今年秋にはリッチテキストエディターのウィジェットが登場予定  2022年2月17日

Microsoft Office互換のオープンソースソフトウェアであるLibreOfficeでは、現在WebAssembly版の開発が進められています。
今回、Webブラウザで動作させることができるLibreOffice WebAssembly(LOWA)のデモが公開されました。
デモ用のWebページにアクセスすることで、誰でもWebブラウザ上で実行し、試すことができます。

LibreOffice WebAssemblyのデモを公開したのは、ドイツのallotropia software GmbHです。
同社はLibreOffice本体やLibreOffice WebAssemblyの開発などに積極的に貢献している企業であり、
同社の社長であるThorsten Behrens氏はLibreOfficeの開発を推進するThe Document Foundation取締役会の一員です。

今回公開されたデモは、LibreOfficeのなかからワードプロセッサ機能を提供するWriter 7.4を切り出し、
ソースコードをEmscriptenでコンパイルすることでWebAssembly化したもの。
基本的にWriter 7.4の機能がほぼすべて利用できると説明されています。

長期的にはLibreOffice WebAssemblyはオリジナルのLibreOfficeの全機能を実装していくと見られますが、
短期的には今年の第三四半期中にはHTMLに埋め込めるようなリッチテキストエディターのウィジェットを公開し、
まずは使ってもらえるものを早めにリリースするとしています。

https://www.publickey1.jp/blog/22/libreoffice_webassembly.html
https://www.publickey1.jp/2022/lowa_demo01.gif