日本維新の会は17日、共産党の宮本徹衆院議員の懲罰動議を衆院に提出した。15日の衆院予算委員会の中央公聴会で、維新が公述人として推薦した原英史氏の発言を批判したことを問題視した。

政府の国家戦略特区ワーキンググループの座長代理を務めた原氏は公聴会で、自らの疑惑をめぐる報道に関して、事実確認もされないまま野党合同ヒアリングで取り上げられたことなどに懸念を示した。

共産機関紙「しんぶん赤旗」(16日付)は原氏の発言に関して、宮本氏が「原氏の公述は、自ら抱える案件について私的な反論をとうとうと述べることだった」「公聴会のあり方としてふさわしいのか。甚だ疑問だ」などと批判したと紹介。また、推薦した維新にも矛先を向けたと報じた。

維新の馬場伸幸共同代表は国会内で記者団に、「一般の方の意見への誹謗(ひぼう)中傷は社会人としておかしいのではないか。度重なれば公述人が意見を正々堂々と述べることに臆する場面も出てくる」と提出理由を説明した。懲罰動議の提出者は足立康史氏。

https://www.sankei.com/article/20220217-H236FLYFPBJELCPM5VGOPERA5Y/