新型コロナウイルスに感染したさいたま市の十代男性が九日に死亡した事案で、
市保健所は二十一日、男性は最初に救急搬送された病院で十分な処置が受けられず、さらに一カ所転院していたことを明らかにした。

市保健所によると、七日朝に救急要請を受けた市消防本部と、県の調整本部が並行して入院先を検索。
コロナ対応と救命の両方を行う病院がなく十カ所に受け入れを断られた後、
十一カ所目の県内の病院に午前九時半に搬送された。

しかし、この病院は三次救急対応がなく処置が難しいとして、
病院側からの要請で男性は同日午後一時半に県内の別の病院へ転院。
治療を受けたが、血栓ができる播種(はしゅ)性血管内凝固症候群で九日に死亡した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/161654