https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220222/1000076969.html

千葉大と塩野義 粘膜ワクチン共同開発へ 侵入口で免疫発揮

千葉大学病院と製薬大手の「塩野義製薬」は新型コロナウイルスなどに対して鼻やのどの粘膜で免疫効果を発揮させる「粘膜ワクチン」の開発を共同で目指すことになりました。

千葉大学病院と大阪市に本社がある「塩野義製薬」は「粘膜ワクチン」の新たな共同研究部門をことし4月から病院内に設置すると発表しました。
粘膜ワクチンは、病原体の侵入口となる鼻やのどの粘膜で免疫効果を発揮させるもので、発症や重症化を防ぐだけでなく病原体の侵入そのものを防ぐ効果が期待されているということです。
また注射ではなく鼻の中で噴霧する方式をとることで、痛みを軽減したり利便性を向上させたりする効果も期待できるということです。
共同研究部門では今後、およそ20人体制で新型コロナやインフルエンザ、肺炎球菌を対象にした粘膜ワクチンの研究・開発を行っていく予定です。
千葉大学病院の横手幸太郎病院長は「この2年間、地域の最後の砦としてコロナ診療などに全力であたるとともに、あすの医療を築くような研究開発に取り組んできた。ゲームチェンジャーとなる新たなワクチンの開発を実現したい」と話していました