コロナ禍が助長するアスリートへの誹謗中傷 スマイリーキクチはネット特有の感情≠指摘


日本選手のメダルラッシュで盛り上がった北京五輪だが、一方でSNSを通じた選手への誹謗中傷が問題になった。


お笑い芸人で、一般社団法人インターネット・ヒューマンライツ協会代表を務めるスマイリーキクチ(50)は、こう警鐘を鳴らした。

「人を見下すことによって自分が上に上がったような気になる。インターネット特有の感情です」

誹謗中傷を浴びた選手に対しては周囲のフォローが必要と主張する一方で「やられた本人は、やられた言葉の方が心に浸透してしまう。10人が『そんなことないよ』って言っても、1人が言うとそっちに気持ちが入ってしまう」。 


最近、アスリートも誹謗中傷の対象となってきたため、スマイリーにはスポーツ強豪校からの講演依頼が増加している。

「今の子供たちは打たれ弱いのとは違って、言葉が心に浸透しやすい。励ましの言葉もエネルギーになるし、悪い言葉も体に入ってしまう。デトックスできない。生まれた時からSNSがある世代に多い傾向です」

さらにコロナ禍が、誹謗中傷の増加を助長する面もある。
ストレスはもちろんのこと、自粛生活で人と会わないことで「公共性がなくなって、人に対する配慮がない。自分本位で発言する、上から目線の人が増えたという印象です」。


オミクロン株が猛威を振るいはじめた1月からスマイリーへの相談も増えた。
「叩く人も増えますし、被害者もスマホを見る時間(批判コメントを見る機会)が増えたのが原因だと思います。何より人の気持ちが分からないのが1番の罪です」と訴えた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/96018744bdba41384430098cc10fd017790c00ff
https://i.imgur.com/qLUZa66.jpg