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バーチャルYouTuber(VTuber)・懲役太郎さんが、2月23日に動画「懲役太郎パクり映画の件について話します」を公開。
懲役太郎さんに酷似したキャラクターが登場する映画『極道系Vチューバー達磨』への対応とその経緯について、
運営・管理を行っている俺太郎さんと共に説明。先方と弁護士を通して話し合いを進めていたことを明かした。
しかし先方からの連絡が遅々としてやり取りが進まないため、現状が続くのであれば裁判を起こす予定であると報告している。
また「これはバーチャルYouTuber文化にとっても大きな事件。これに対してどういう対応を取るのかを懲役太郎が示さなきゃいけない」(俺太郎さん)、「パクリ放題になっちゃう。
個人勢をターゲットにしてやられたら何にも対抗措置がないんですよ」(懲役太郎さん)と話し、VTuberの著作権に関する判例を出すことへの意義についても触れている。
懲役太郎に事前報告なしに進んでいた『極道系Vチューバー達磨』
「前科三犯、称呼番号893番、懲役太郎」という挨拶で動画をはじめる受刑者系VTuber・懲役太郎さんと、
「長年服役していたヤクザ・三船達磨が、出所しVTuberとしてデビューする」というあらすじの映画『極道系Vチューバー達磨』の類似性が話題になったのは、2021年9月11日。
映画の予告編が公開された際に懲役太郎さん本人が「全く知らなかったので驚きました」とツイート。
続いて、前述の「前科三犯」からはじまる挨拶や、囚人をイメージしやすい白黒のボーダーのキャラクターなど、類似性を指摘する声が多く挙がった
これを受けて映画の監督である松本大樹さんは、「すみません、白状しますと、懲役太郎さんの大ファンでして、Vtuberのキャラクターや掛け声など参考させて頂きました!
まさか届くと思わなかったので嬉しいです 本当にありがとうございます」と、懲役太郎さんのツイートにリプライしていた
その後9月17日に、松本大樹さんは自身のTwitterでイベントでの映画上映中止を発表。公開されていた予告編も非公開となった。
松本大樹さんは「当映画のストーリーは、決して懲役太郎さんをモデルにしたものではありませんが、
本編に出てくる一部の挨拶やアバターの服装については、事前のご相談もなく懲役太郎さんを参考としてしまっていた」などと記載した声明を公開。
その中で、専門家からは「法的には問題ないであろうとの見解」があったとしつつも、
懲役太郎さん本人との相談ができていないため、上映中止を決定したと説明している
そして10月9日に改めて声明を公開。懲役太郎さんから着想を得たという主人公の挨拶、
アバターの囚人服の要素を予告編と本編から全て削除した上で、一部シーンを再撮影・再編集することなどを発表。
懲役太郎さんへ事前に連絡していなかったことについては、「事前におことわり、またご相談をしなかった点を深く反省し、その旨お詫びをいたしました」と報告するとともに、
9月24日の時点で今後の方針を懲役太郎さん本人に伝えていると説明。一方で、発表時点では回答は得られていないとしていた。
仮に裁判となった場合、バーチャルな存在の権利がどのように扱われるのか
大きな試金石として、その行く末がシーンから注目を集めるのは必至だろう