さんざん親密ぶりをアピールしてきただけに、安倍元首相の呟きには、「プーチンを説得してください」との声が多く寄せられていた。  

しかし、番組内で安倍元首相は、「もちろん説得できたら私も説得したいんですが……。まずはいま、G7の首脳たちも結束を固め、
その上でプーチンに対する説得をおこなっている。あるいは外交的な要求、要請、交渉をおこなっていくんだろうと思います」と語るにとどめた。  

そのうえ、ウクライナ問題に “便乗” するかのように、アメリカの核兵器を日本国内に配備して共同運用する「核共有」についても言及。
「日本は核拡散防止条約(NPT)の加盟国で非核3原則があるが、世界はどのように安全が守られているかという現実について
議論していくことをタブー視してならない」と私見を述べたのだ。  

こうした言説に、ネット上では「ご都合主義だ」といった批判が噴出している。
《自分に都合が良い話だけするのが最高に安倍さん。あれだけ固執した北方領土と平和条約については何かないの》
《浅はかでご都合主義で恥知らず 元総理大臣だったことが恥ずかしいですね!!》
《安倍元首相は首相在任中「ウラジーミル、シンゾウ」と仲の良さをアピールしてプーチン大統領の増長に加担したわけですから
応分の責任を果たすべきなのに、まるで他人事ですね》  

そもそも、安倍元首相の対ロシア外交は、成功したとは言いがたい。ある政治ジャーナリストが、こう語る。
「2016年におこなわれた日露首脳会談では、『北方領土返還か』と騒がれたものでした。しかし、結果は返還どころか、共同経済活動に
日本が約3000億円投入すると約束させられただけ。その後、北方領土はロシアのミサイルや軍隊の配備が進み、“軍事要塞化” していると
言われるほどです。  

プーチン大統領との友達アピールも大した実を結ばなかった安倍元首相が、いまさらウクライナ問題を語り、
そのうえ核共有にまで触れたとなれば、“ご都合主義” と言われても仕方ないのでは」

https://news.yahoo.co.jp/articles/2cfcd750d3762256937d34c1b0bd2cf45dba8266