かつて古代の中国で、愚公という老人の家の前に二つの大きな山がありました。
行き来が不便であったため、愚公はその山を切り崩し、他に動かそうと土を運び始めました。
その様子を見て「あれ程大きな山を動かすことなどできるはずもない」と嘲笑する周囲の人々に、愚公は

たとえ私が死んだとしても、子は残っている。その子はさらに孫を生み、孫はまた子を生む。
しかし、山の方は体積が増加していくわけではない。どうして平らにならないことがあろうか。