「プーチン大統領がなぜこのような選択をしているかということが誰もわからない。なぜ今回の侵攻に踏み切ったかも誰も説明できない。いろいろな新聞や記者の取材を見たり聞いたりしているが、『コロナで不安になったからではないか』『ハンティングなのではないか』といったまるで合理性のない答えしか出てこない。どんなに優秀な人たち、専門家、学者、官僚たちが考えてもわからない。プーチン大統領が合理的な判断をしているかどうかは、本気で疑っていかなければならないし、そういった判断をするのではないかということは身構えておかなければならないと取材を通して痛感している」

 では、プーチン大統領を止められる人はいるのだろうか。
 「プーチン大統領の周りにいる人たち、例えば、ガス会社などの支えてきた人たちは、経済制裁などはとても困る。彼らは必死に止めてきて、大臣たちも戦争は起こしていけないという考えは伝えていたようだが、最終的にはプーチン大統領が踏み切ったのが現状のようだ。政治家や経済界が止めようとしても押し切ったというストーリーが本当だとすれば、プーチン大統領は合理的な判断ができていないということにつながっていく。そういった中で、やはりロシアの世論が最後の頼みの綱。『絶対に戦争はあってはいけないんだ』と世論が盛り上がっていくことが必要だと思う」

https://times.abema.tv/articles/-/10016002