外来のいやな奴と言えば、最悪なのは新型コロナウイルスだが、海外からの侵略的外来生物は昆虫界にも多い。
そこで、昆虫記者としては、近年めちゃくちゃ増えてきて、横暴な振る舞いが目立つ外来昆虫軍団をシリーズで紹介しようと思う。

 しかし、あまりにも見た目の悪い侵略者を紹介すると、虫アレルギーの人々が「ウギャー」と引いてしまう恐れがある。
まずは比較的安全な、結構かわいい系(それでも人によってはウギャーかもしれない)を登場させるのが無難だろう。

 侵略的外来昆虫の第1弾として取り上げるのは、キマダラカメムシだ。あの悪臭で有名なカメムシの一種で、
かなりの大型種だから、嫌われて当然なのだが、孵化したばかりの幼虫集団が妙にかわいい。
カメムシの幼虫としては、外来のくせに日本一かわいいと言ってもいいぐらいだ(在来のカメムシの反撃を期待したい)。

 最初の写真がそのキマダラカメムシの幼虫集団だ。卵の殻を囲んで集合しているところがまた、
何とも愛らしいと言うか、ウギャーと言うか。

https://news.yahoo.co.jp/byline/amanokazutoshi/20210827-00255343