ロシアが侵攻するウクライナで両軍の攻防が激しさを増している。ウクライナの首都キエフや第2の都市ハリコフでは、ロシア軍のミサイルなどによる攻撃が一般市民に対しても無差別に広がっているとみられる。

ウクライナの通信社ウニアンは1日、ロシア軍がキエフ近郊の産科病院に砲弾を撃ち込んだと伝えた。ハリコフの市長は2月28日、ロシアによるロケット攻撃で、少なくとも9人が死亡したと発表した。ウクライナ軍だけでなく、一般市民に対しても無差別に攻撃が広がっているとみられる。米CNNなどが伝えた。

同市の当局者は「ウクライナ人の大虐殺だ」とロシア軍の侵攻を強く批判した。1日にも市中心部の庁舎などがミサイル攻撃を受けるなど、攻撃が激しさを増す。

非人道的な被害をもたらす大量破壊兵器とされる燃料気化爆弾(サーモバリック爆弾)をロシア軍がウクライナ侵攻で使った可能性も出ている。ロイター通信など複数のメディアが28日、駐米ウクライナ大使の話として伝えた。大使は同爆弾は「国際条約で規制されている」と批判した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR016U80R00C22A3000000/
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